ノービザで台湾に来ている方や、未成年の単身渡航の方は、台湾で口座を開くことが出来ません。また、比較的短期間で帰国される予定の方はわざわざ口座を開くのが億劫な方もいらっしゃるでしょう。
そんな方々のために、口座を開かないでも家賃を振り込める方法をお教えします。この方法は、銀行でもほぼ同手順で行うことが出来ますが、今回は一番、身近な郵便局を例に挙げて紹介します。
まずは近くにある郵便局に行きましょう。
中に入ると、下の写真のような色々な用紙が置いてある棚があります。「荷物の送り状」と「各種振込用紙」に分かれていますが、今回使うのは振込用紙の方ですね。
振込用紙は二種類があります。一つは振込相手の口座が郵便局である場合に使用するものです(右)。もう一つは振り込み相手の口座が他の金融機関(銀行、信用金庫など)の場合のものです(左)。
それでは、書き方を見ていきましょう(基本的な書き方が同じなため、今回は相手方の口座が銀行である場合を例に挙げています)。
まず、振込を行うには以下の項目を記入する必要があります。
① 日付け
振込日を記入します。年は中華民國暦で記入してください。
②收款行
振込先の銀行名と支店名、金融機関コードを記入してください。
金融機関コードは以下のサイトから調べることが出来ますが、空白にしておいけば通常は局員さんが記入をしてくれます。
☆金融機関コード検索サイト:https://ta.tajen.edu.tw/News/Details/69
例:玉山銀行の新生分行の場合⇒8081067
③ 收款人
・帳號→振込先の口座番号を記入します。
・戶名→振込先の口座名義人名を記入します。
④ 匯款金額 【新台幣 (大寫)】
振込金額を記入しますが、金額は数字ではなく漢数字を使用しなければなりません。
金融機関で使われる漢数字は「大寫」と呼ばれ、普段使っている「小寫」とは違うので注意をしてください。
*「大寫」の漢字はこちらを参考↓↓↓
⑤匯款人 (お金を振り込む本人についての情報を記入します)
・姓名→名前を記入します。
・身分證統一編號→身分証の番号を記入しますが、外国人々は居留証番号かパスポート番号を記入すればOKです。
・電話→電話番号を記入します。台湾の番号がなければ、日本の電話番号(国番号81+電話番号)でもかまいません。
・備註→相手方へのメッセージですが、特に記入しなくても大丈夫です。
・地址→台湾の現住所を記入してください。
実際に記入が完了するとこんな感じになります。
次に、番号札を取りましょう。先に番号札を取ると書き終わる前に番号が来てしまう場合もあるので、よほど混んでいる場合を除いては、書き終えてから取るようにしましょう。
※郵便局では「郵務業務(郵便業務)」と「儲匯業務(金融業務)」の2つ分かれており、振込の場合は「儲匯業務」に当たるので取り間違えないようにしましょう。
番号は中国語で呼ばれるので聞き取れないときは電光掲示版を確認してください。電光掲示版に番号札の番号と窓口番号が表示されるので、心配は要りません。
番号を呼ばれたら、番号札・振込用紙・振込むお金を窓口の方に渡せば良いです。なお、郵便局以外の金融機関に振り込む場合には、30元の手数料がかかります。1000元を振り込む場合は、1030元を渡さなければなりません。
手続きが完了したら、振込用紙に支払い済みのスタンプを押してもらえます。その控えをもらって振込手続き完了です。スタンプが押された振込用紙を写真に撮り、LINEなどで大家さんに送って振り込んだことを伝えましょう。
←こんな感じのスタンプを押してくれます。
以上で、振り込み方のレクチャーは終了です。簡単ですが、ATMの振り込みに比べて手数料が高いことと、人が多い時はかなりの時間待たされます。それが嫌だと言う方は、やはり郵便局の口座を開いてしまった方がいいかもしれませんね。